「愛は地球を救う30」大予想


徳光「さあ、いよいよ欽ちゃんがスタートしました。66歳の史上最高齢ランナーが70キロのマラソンに今挑戦します!」
沿道の人々「欽ちゃん、頑張れー!」

10キロ経過時、スタート時から萩本の後方で走っていた人影がフレームイン
萩本(走りながら)「おい山本、 こんなとこに出てきちゃダメでしょっ!」
山本(やはり走りながら)「欽督・・・俺あんなことをしでかしてしまってから、どうやって欽督に償おうか考えていたんです。正直、償う方法なんて無いのかもしれません。でも今日、欽督がマラソンするって聞いて居ても立ってもいられなくて・・・一緒に走らせてください!」
萩本、困ったような顔をしながら無言で走り続ける。そのあとを無言で汗だくになって追う山本。
沿道の人々、騒然とする。やがて怒号が飛び始める。「この犯罪者!」「ロリコン野郎!」「売名行為か!」「そんなことやってまで芸能界復帰しようっていうのかよ、偽善者が!」
バナナの皮や空き缶を投げつけられながらも、しかし山本は無言で走り続ける。

25キロ経過時、欽ちゃんファンと思わしきおばちゃんが萩本にタッチ
伴走スタッフ「触るな!」
スタッフの叫び声を聞いて振り向いた萩本が体のバランスを崩して路上に頭から転倒。道路に血しぶきが飛び散る。
沿道の人々「キャーッ!」
萩本「何でこうなるの・・・ガクッ」
徳光「ああっ、欽ちゃんが、欽ちゃんがー!!」
路上で倒れ込む萩本に後ろから山本が近づいてくる。
山本「マラソンランナーの重荷は背負えなくても、あなたは背負えます!!」
徳光「何と言うことでしょう、山本圭一は欽ちゃんを背負ってマラソンをするようです!」
ゆっくりと、だが確かな足取りで走り出す山本。あまりの出来事に一瞬沈黙に包まれる沿道
。だが誰かが口にしたきっかけで、そこにいた全員がある言葉を山本に送り始めた。
沿道の人々「山本、頑張れーっ!」
徳光「わたしも言わせてください。山本、頑張れ!」
タッキー&翼「山本さん、頑張れーっ!」

武道館で観客に向けてある男が語りかけ始める。
加藤「奴は・・・山本は一生かけても許されない過ちをおかしたバカ野郎です。その罪は一生償っても償いきれないものかもしれません。でももしアイツが萩本さんとここに戻ってこれたなら、俺は山本を・・・あのバカ野郎を許してやろうと思います。みなさん、それで良いですか?」
武道館中、大歓声。

萩本を背負って汗だくになって走る山本。坂井泉水の遺影をバックに森口博子が「負けないで」を熱唱。スタジオには欽ちゃんファミリーとめちゃイケのメンバー、軍団山本のメンバーが続々とつめかける。

8月19日20時30分、遂に萩本を背負った山本が日本武道館に姿を現す。
「山本!」「山さん!」会場中が大山本コールに包まれる。
徳光「山本、遂にゴーーーーール・イン!!」
この瞬間、全国民が山本を赦した。
山本、タンカに乗せられた萩本を見送ったあと、笑顔で武道館中の客に応える。だがやがてその表情は苦悶に変わり、その場に崩れ落ちる。
徳光「何てことだあ! 一体何が起こったんだ!」
大人を背負ってフルマラソンするという激務に山本の肉体は耐えられなかったのだ。山本圭一、享年39歳。後日の医師の診断によると、不思議な事に心臓停止はゴールインの1時間以上前だったという・・・。
加藤(山本の遺体に近寄って)「このバカ、いい顔してやがる・・・」
グランド・フィナーレ。武道館中がひとつになって「サライ」を唄う。

まぶた閉じれば 浮かぶ景色が/迷いながら いつか帰る 愛の故郷/サクラ吹雪の サライの空へ/ いつか帰る いつか帰る きっと帰るから