今週のTOP5

ニューヨーク・マガジンの音楽特集号の8種類の表紙

本当はビギーのやつが欲しかったんだけど、本屋で見当たらず落胆。ヤケになってバーブラ・ストライザントのやつを買ってしまって、今猛烈に後悔している。


『her 世界でひとつの彼女』
内覧試写で鑑賞。スパイク・ジョーンズは作家として大きくなったなあ……(遠い目)。ちなみに全体のカットの約1/3がホアキン・フェニックスのアップ!

『her 世界でひとつの彼女』予告編


Y.G.「My Krazy Life」
コンプトン出身の24歳ラッパーのメジャーデビュー作。本作にもゲスト参加しているスクールボーイQのアルバム以上にギャングスタ色が強くてサウンドがピーヒャラいってる!それでいてオッド・フューチャー以降のゆとり感覚も。というわけでウェッサイの伝統と今の両方が味わえる好盤。

YG - My Nigga (Explicit) ft. Jeezy, Rich Homie Quan


『グランド・ブタペスト・ホテル』
 試写で鑑賞。てっきりホテルを舞台にした呑気な群像劇かと思っていたら、第二次大戦前夜の陰謀渦巻く東欧の小国で展開されるサススペンス・アクションだった!いつものスタイルなのにハラハラもさせるという離れ業をやってのけたウェス・アンダーソンに拍手を! それと悪役を演じるウィリアム・デフォーの『ストリート・オブ・ファイヤー』感がハンパない!他の俳優は全員オフビートで抑制の利いたウェス・アンダーソン・ワールドの住民なのに、ひとりだけ何故かウォルター・ヒルの世界を生きているのだ!

『グランド・ブダペスト・ホテル』予告編


『フルートベール駅で』 
ラフに作られているようでいて、テーマの重さをしっかり伝えられるようにディテールまで拘っているところがイイ。舞台がベイエリアなので、流れるヒップホップ・ナンバーも地元の英雄マック・ドレなのだ!

Mac Dre - Feelin' Myself

今週のTOP5


ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展 @ 松濤美術館 
輝ける60年代の東京。同時代のフルクサスとの同時進行ぶりが堪らない(一部作品にはナムジュン・パイクや小野洋子も参加)。個人的には、日本独自のものを煮詰めるって感じより断然こういうノリの方が好き。


大瀧詠一「EACH TIME 30th Anniversary Edition」
30周年リマスター版を聴く。この寂寥感。結果論でそう思うだけかもしれないけど、ソロ・アーティストが発表した最後のアルバムでこれほど”ラスト・アルバム感”を醸し出している作品なんて他にないのではないか?


レゴムービー 
字幕3D版を新宿で鑑賞。外国人のチビっ子が客席に多かったのでエラくもりあがった(エンドクレジットではeverything is awesome〜と合唱状態)。終盤のメタ展開では外国人の親たちが爆笑(観れば分かる)。ちなみに私の脳内早稲田松竹の併映作は「ハッピーフィート」。

Tegan and Sara feat. The Lonely Island - Everything Is AWESOME!!!

主題歌。ロンリー・アイランドがちゃんとレゴで登場するところがイイ!


加藤和彦「バハマ・ベルリン・パリ ヨーロッパ3部作」
待望のオリジナル音源リマスター。あらためてまとめて聴くと1作1作全く異なる音を作っていたことが分る。しかしこれを作っていた時、彼は30代前半なわけで、その事実がひたすら眩しい。そして高橋幸宏のドラムスを堪能した。

加藤和彦 - San Salvador


ジミー・ファロンの「トゥナイトショー」のゲストに呼ばれたケヴィン・ベーコン
放映局のNBCにはダンス禁止令が敷かれていた…という茶番劇設定から始まる、本人による「フットルース」30周年記念パロディ!

今週のTOP5


Iggy Azalea - Fancy feat. Charli XCX
ようやくメジャーデビューする白人女子ラッパーの先行シングル。PVが超『クルーレス』オマージュ。もし大ヒットしたらエイミー・ヘッカリング(監督)とモナ・メイ(衣装)にお金払ってやって!


サビを歌っているチャーリー・エックス・シー・エックス嬢は、アイコナ・ポップ「I LOVE IT」のフィーチャー・アーティストにして作者という注目株。


『ドン・ジョン』
渋谷で観たんだけど客が少なくて驚いた。ジョゼフ・ゴードン=レヴィット監督&主演作なのに……。ニュージャージーのポルノ好きなマッチョ男という役柄に、文化系テイストを求める女子ファンが引いてしまったんだろうか? LA育ちでユダヤ系、コロンビア大卒のJGLがニュージャージーのイタリア系労働者階級を演じるのは本質的に無理があるんだけど、最大限に頑張っていたと思う。肉体改造がハンパない。二の腕廻りが2倍くらいになっていた! JGLは本来チャニング・テイタムを想定して書いた主人公を諸事情から自分で演じざるをえなくなったそうだけど内心「これで同性からの人気を盤石に出来るかも」と思ったに違いない。そしてそれは成功してると思う。

『ドン・ジョン』予告編



Frank Ocean + Mick Jones + Paul Simonon + Diplo - Hero
コンバースが音頭を取ったコラボ曲 。予想以上にクラッシュっぽい。「コンバット・ロック」に収録されていそうだ。
 


『ディス/コネクト』のマーク・ジェイコブス
作りが『クラッシュ』と近い群像劇なのだけど、Facebookやチャットといったネットを介しての人間関係なので、”偶然”に説得力がある。何故かマーク・ジェイコブスが俳優として出てるんだけど意外にイイ。いつかトム・フォード監督、マーク主演で何か撮るといい。

『ディス/コネクト』予告編



KiD CuDi presents SATELLITE FLIGHT: The Journey to Mother Moon
次作『Man On The Moon』の序章的な作品という位置づけで事前予告なしでiTunesにて発表された4thアルバム。相変わらずのストーンドしたサウンドを展開してるけど、前作から本格的に取り組み始めた自らの手によるトラック・メイキングの完成度はかなり高くなっている。これもまた一つのヒップホップの形である。

Return of the Moon Man (Original Score)

今週のTOP5


「MADMEN」最終シーズンのポスター
デザインを手がけたのは、あの「I ❤NY」のロゴを手がけたミルトン・グレイザー。フラワー! 

3rd Eye Girlを従えたプリンスの新曲「FUNKNROLL」
ギター弾かずに踊りながら歌う殿下は久々では。この人、ダンスも超上手いんだよね。マイケル亡き後、JB直系の足さばきをかませるのは殿下だけ。もっと踊ってほしい。




『アクト・オブ・キリング』
インドネシアで起きた虐殺を追ったドキュメンタリーを試写で鑑賞。私の心に降りてきた筑紫哲也の霊が今年ナンバーワンの映画!と言ってます。トロピカル版フェリーニみたいなイメージショットには絶句。ぜひデヴィ夫人の感想が聞きたい。



Rick Ross「Masterplan」
まさかこの人より先に50セントがインディ落ちするとは誰が想像しただろうか? 本作も体型だけじゃない横綱相撲を展開。ディディが製作陣に加わってビギーの位牌まで引き継ぎそうな勢いだ。




SNLに登場する19世紀のスピーチ&ドラマ批評家ジェビダイア・アトキンソン(タラン・キラム)

現代のものを全て憎む男が現在と過去のアカデミー賞映画に牙を剥く!
 「『ゼロ・グラビティ』?落ち込んだ中年女が90分漂っているのを観たいなら、私はYMCAのプールに行くね」「『アニー・ホール?』あの映画をもう一度観るより、私はウディ・アレンに自分の子どもを見せたいね!(客席から「そこまで言う?」的な声があがったのを聞いて)おいおい、ここに及んでまだ彼を信じるのかい?」

今週のTOP5

Freemans Sporting Clubのバーの内装
とても東京とは思えないニューヨーク臭さ! いつ来てもタマらん気分にさせてくれる。


「ヤカラブ」
悪羅悪羅系ギャル雑誌「SOUL SISTER」に連載されていた読モの恋愛体験談がよもやの小説化。14歳で18歳の暴走族リーダーと不倫した話や、彼氏が米国に強制送還になった話が携帯小説的な文体で虚実混じりに語られていく。ある種ギャングスタ・ラップ的なモノとして楽しんだ。それにしても皆さん、セックスが強い!個人的にはモルモン教徒の家庭に生まれ、布教先のインドで育ちながら、渋谷で男狩りダンサーになった「亜野芽の物語」がベスト。


「アメリカン・アイドル」のハリー・コニック・ジュニア
「アメリカン・アイドル」が今季から様変わり。勘違いしたバカを嘲笑う要素が激減して、前向きな番組になっているのだ。変化をもたらしたのは今季から審査員に参加したハリー・コニック・ジュニア。厳しくもタメになるコメントで参加者をサポートし続けている。それにしてもたった一人で番組のコンセプトを変えてしまうとは……。

Harry Connick Jr. - Recipe For Love


ここで24年前の若き日の彼の歌声をお楽しみください。


Schoolboy Q「Oxymoron」 
LAのクルー、ブラック・ヒッピーから、ケンドリック・ラマーに続いてのメジャー・デビュー。粘っこい声とギャングスタなキャラ(クラプトとシュガ・フリーが客演!)でラマーと差別化を図りつつも、何気に知的なのはこのクルーならでは。捨て曲なしの充実作だ。

ScHoolboy Q - Break The Bank



『ラヴレース』のタイプキャスト
ピーター・サースガードが『17歳の肖像』と同じ「歳の離れた女子なら何とかなる」と考えて近づいてくるスケールの小さい男を、ジェームズ・フランコが『スプリング・ブレイカーズ』と同じ女衒(ていうか本作はヒュー・へフナーの役なんだが)をやっている!