2017年3月の仕事報告


毎年4/1発売のインディ文芸誌「Witchenkare(ウィッチンケア)第8号」に今年も参加してます。拙著『あたしたちの未来はきっと』全10章のうち3章はこちらが初出なのですが、今回はスピンオフ短編を書いてみました。タイトルは「三月の水」で、舞台は空白だった2016年。よろしくです。


「ミュージックマガジン 2017年 04 月号」では特集「1990年代のUKアルバム・ベスト100」にアンケート参加。リアノン・ギデンズの新譜評も担当しています。
また書評コーナーで「あたしたちの未来はきっと」を取り上げていただきました。評者は『バッド・フェミニスト』翻訳者で『デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター』の著者でもある野中モモさん。ありがとうございます!


キングコングが表紙の「映画秘宝 2017年 05 月号」の連載では『SING/シング』をフィーチャーしてみました。書評コーナーでは「あたしたちの未来はきっと」も紹介されています。「町田が舞台のびっくり展開」とのお言葉、ありがとうございます!



「CDジャーナル 2017年 04 月号」にはいつもの倍のボリュームで山崎まどかさんとの「アメリカ学園天国」が掲載。なぜ倍増かというと、取り上げた作品が『スウィート17モンスター』だからです。


「ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2017年 04月号」に「長谷川町蔵のFILMOSCOPE」が掲載。今回取り上げたのは本日公開『ラビング 愛という名前のふたり』です。


「本当は面白い! アメリカンコメディ」が更新されています。今月更新されたのは、ノア・バームバック監督作『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』こと『グリーンバーグ』とエクセレントな『ウェインズ・ワールド1&2』です!


「レコード・コレクターズ2017年4月号」では井出靖さんの『VINTAGE POSTER SCRAP』の書評を担当しています。



2017年2月の仕事報告


「ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2017年3月号」に「シネ曼荼羅〜ベイビー」が掲載。取り上げたのは『ラ・ラ・ランド』です。今回で連載は終わりですが次号からも隔月で映画レビューを担当しますので、よろしく。


「ぴあ Movie Special 2017 Spring」でも『ラ・ラ・ランド』を紹介しています。


「ミュージックマガジン 2017年 03 月号」でも『ラ・ラ・ランド』評、そしては、カリーム・リギンスとジュリー・バーンの新譜評を担当しています。


「映画秘宝 2017年 04 月号」ではライアン・ゴズリング特集に参戦。サントラ・コラムを含めて、やはり『ラ・ラ・ランド 』について熱く語ってます。DVDスルー作『サロゲート』と『ファン家の奇想天外な秘密』(ジェイソン・ベイトマン監督!)も紹介。


「CDJournal2017年 2月号」には山崎まどかさんとの「アメリカ学園天国」が掲載。今回取り上げたのは『ネイバーズ2』。

13年前のコラム


「R25」が4月で休刊するとのニュースを聞いたので、2004年3月に発行された「プレ創刊最終号」に書いたコッポラ一族についてのコラムを恥を忍んで掲載します。




 2月29日に開催されたアカデミー賞の授賞式で『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』のスタッフ以上に目立っていたのは、客席の中央に陣取ったある集団だった。巨匠フランシス・フォード・コッポラを筆頭とする”コッポラ・ファミリー”である。この一家、当主が最近仕事をしていないにも係わらず、彼の代表作『ゴッドファーザー』のマフィアさながらの結束を武器に、今やハリウッドを支配する勢いなのだ。

 まずフランシスの長女ソフィア。4部門にノミネートされた『ロスト・イン・トランスレーション』の監督と脚本を手掛けたのは彼女である。ビル・マーレーを主演に迎えた同作は、全編東京でロケ撮影されており、異邦人の目で捉えられた西新宿や渋谷のセンター街の風景がえらくファンタジック。藤井隆の「マシュー‘SベストヒットTV」をそのまんま引用したりと演出もポップで、見事最優秀脚本賞を受賞した。

 またこの日、プレゼンターとして登場したオスカー俳優ニコラス・ケイジはフランシスの甥、つまりソフィアの従兄弟だし、『シービスケット』で最優秀撮影賞にノミネートされた撮影監督ジャック・シュワルツマンも、フランシスの妹で『ロッキー』のエイドリアン役で有名な女優タリア・シャイアの義理の息子だ。そう、今回のアカデミー賞は“コッポラ家の祭典”だったのだ!ついでに言うと、ソフィアの兄ローマンも監督で、タリアの実子ジェイソン・シュワルツマンは俳優。将来は彼らがオスカー候補に挙がるかもしれない。

 とはいえ、どんな世界にも美味しいだけの話なんか無い。『ロスト・・・』は離婚した元夫の映画監督スパイク・ジョーンズとの冷え行く関係を題材にしたソフィアの半自伝的作品だし、ケイジがスターになれたのは血縁に頼らずに仕事に真剣に打込んだからこそ。コネのお陰で世に出ることは人より簡単でも、成功するにはやはり人並み以上の努力や代償が必要なのだ。まあ、庶民の立場からすると”世に出れる”だけ羨ましいんだけどね。

2017年1月の仕事報告


拙著「あたしたちの未来はきっと」、1月27日にタバブックスから発売となりました。「ウィッチンケア文庫」というだけあってサイズがコンパクトなので探すときは注意を。というわけで、似たようなサイズの有名な本をおこがましくも横に並べてみた。


i-Dのサイトに『沈黙 -サイレンス-』の映画レビューを執筆しています。


「ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2017年 02月号」にはコラム「シネ曼荼羅ベイビー」が掲載。今回取り上げたのは『マグニフィセント・セブン』です。


「CDジャーナル 2017年2月号」では、松永良平さんとの対談「2016年音楽映画を振り返る」が掲載。また『マグニフィセント・セブン』の紹介もやっています。


ザ・シネマのサイト内「本当は面白い!アメリカンコメディ」が更新されています。今回取り上げているのは『テッド』。


「ミュージック・マガジン2017年2月号」では、オマーの新作評を担当。それと「東京は、断崖絶壁へとひた走っている このまま住み続けるべきなのか?」というコラムを書いています。何年かごとに書いている東京五輪ネタの最新作です。


「映画秘宝2017年3月号」では、恒例のベストテン・アンケートに参加しているほか、未公開作(青春・コメディ部門)とサントラのベスト10の選を担当。『マザーズ・デイ』『イーグル・ジャンプ』『ネイバーズ2』も紹介しています。


1月21日公開のグレタ・ガーウィグ主演映画『マギーズ・プラン -幸せのあとしまつ-』の劇場用パンフに、音楽についてのミニコラムを寄稿しています。コメントも色んなところで使われているようです。

以上、よろしくお願いします。


『あたしたちの未来はきっと』が刊行されます。


1月27日にはじめての小説集「あたしたちの未来はきっと」がタバブックスから刊行されます。


そもそもの発端は、2010年にこのブログに書いた「あたしの少女時代」というエントリー。語り手を中学生の設定にしたかったので、<自分の内なる中学生>を呼び覚ますべく、中学時代を過ごした町田市を舞台に想定して、勢いだけで書いたものだった。

その3年後、インディ文芸誌「ウィッチンケア 」から寄稿を求められた。何でも自由に書いていいと言う。主宰者の多田洋一さんが町田市出身と伺ったので、町田ネタのショートストーリーを寄稿した。それが現在はネットで読める「ビッグマックの形をした、とびきり素敵なマクドナルド」。そこでは語り手が「あたしの少女時代」の叔母さんだという裏設定を忍ばせてみた。

その翌年のウィッチンケアからは、「あたしの少女時代」に登場する勝ち組女子集団「Aグループ」のメンバー9人のうち、必ず誰か1人を登場させるというルールを自らに課して、町田を舞台にしたショートストーリーを書くようになった。これまで「プリンス&ノイズ」「サード・ウェイブ」「New You」の3編を発表している。

残るはあと6人分。「年に1本のペースだと、2020年の東京オリンピックまでには完結しないな」とボンヤリ思っていたところ、ウィッチンケア が「ウィッチンケア文庫 」という名前で、これまでの原稿をまとめた本をタバブックスから刊行していくプランを聞いた。これは自分で勝手に始めたサーガを終わらせる、またとないチャンスだ。

ということで、既存の4編に加筆修正を施し、6編の書き下ろし新作を加えて完成させたのが、「あたしたちの未来はきっと」である。短い話が10編入っていて、全体でひとつの物語としても読める、いわゆる連作短編形式を取っている。
執筆が2010年から16年まで及んだ結果、主な登場人物が中学2年生から20歳になるまでをカバーすることになった。だから<ちょっと変なヤングアダルト小説>としても楽しめると思う。

こういう人間がいつもの調子で書いているので、相変わらず映画や音楽のネタ満載ではあるのだけど、この本はフィクションである。なので、そんなものは全く知らないという人にもぜひ読んでほしいと思っている。
というわけで、よろしくお願いします。



『あたしたちの未来はきっと』
著 長谷川町蔵  定価 本体1250円+税
B6 版変型(115 × 180mm)・ペーパーバック・ 148 ページ 
ISBN978-4-907053-16-1
紀伊國屋書店Amazon  ・楽天ブックスhonto


文中で言及されるアーティストの楽曲をSpotifyで集めてみました。題して「あたしたちの未来はきっと オリジナル・サウンドトラック」。こちらで聴くことが出来ます。